臼杵石仏群からのInspiration

12月6~7日、大分県臼杵市でJEA地域交流会が開催されました。臼杵市役所勤務の小縣さんはじめ、九州で活躍されているコーチの方々とそのご家族を含め総勢19名の参加で、文字通り活発な交流がもたれました。特に「臼杵石仏群*」探訪は印象的な体験となりました。平安末期(11〜12世紀)に岩壁に刻まれた61体の摩崖仏はすべて国宝に指定されています。そのうちのホキ石仏第二群の中央に位置する「阿弥陀如来像」は左右に「観音菩薩像」と「勢至菩薩像」を従えています。阿弥陀如来は悟りを開いた超人的存在であり、人々を極楽浄土に導くことから信仰を集めています。観音菩薩は如来を目指す修行の身でありながら「観音=すべてを自由自在に見聴きできる力」を備え、勢至菩薩は「智慧」の光で人々を照らすといわれています。伊藤会長はこの交流会場でのご挨拶で、エグゼクティブコーチの在り方を菩薩像になぞらえ、「観音=傾聴力」に加え「智慧=真実を見抜くための気づきの力」をもちながら、なお修養の道にあると指摘されました。五十嵐名誉会長は著書「コーチング思考」の巻末で「菩薩コーチ」が理想像だと述べられています。今回の交流会でそれらの考え方が相互に関連付けられ、新たな洞察がもたらされました。

本交流会の現地コーディネートをご担当いただきました小縣さんに、改めて心より御礼申し上げます。

*:国宝臼杵石仏